2012年秋（10月26日）にグランドヒル市ヶ谷で催された（合格者数トップだった中央大学の）司法試験合格者祝賀会は，盛況で，いろんな方と話もでき，大変喜ばしかったのですが，個人的には，この会場内で話のできた合格者中，既修入学者や，未修入学1年次の小生担当クラス――このクラスでは拙著『刑法各論』『刑法総論』を「刑法Ⅰ」でテキストに使わせて頂きましたが――ではなかった人の中にも，拙著を使って有益だったと言って下さった方が4人も（？）おられたのは，予期しない嬉しい体験でした。これにすっかり気を良くし，それなら，ロースクール1年次の「刑法Ⅰ」の授業では例年配付してきた（拙著自体を毎年アップツーデートにする代りの，あるいは，むしろそれ以上の補強を目指した）「最新補強レジュメ（愛称：最強レジュメ）」各論・総論をもっと広く配布等できれば・・・と愚考した次第です。

『刑法各論（第3版）』の方は，別に，（中央大学法学部の）通信教育部で「刑法各論」の指定教科書にして頂いておりますが，この関係では，未だ，「補遺」の類を必要とする程では必ずしもないと考えております。ただ，例外的に，特に事情があったりして，アップツーデートな情報等を望まれる方は，ここに掲載のレジュメをご利用頂くのも一案と思います。ちなみに，「あとがき」445頁に書いておりますように，小生自身，本学で学んだ最初の1年半は，通信教育部のお世話になっております。

たまたま，2013年早春（1月23日），憲法の長尾一紘先生の素晴らしい最終講義の後の懇親会（司会は，松原光宏教授。多摩校舎内教職員食堂）で，そこだけ明るく華やかな雰囲気の一角に心ならずも惹きつけられて，通信教育部学生会千葉支部のKさん，千代田支部長さん，ほか2名の方と，巡り会うことができ，楽しくお話をしているうちに，Kさんがホームページづくりの貴重な技能をお持ちと分かり，ご好意で本レジュメをネットに載せて下さるというので，とても有り難く，お願いすることになった次第です。真に感謝に堪えません。

これらのレジュメは，小生なりに注意して書いたつもりですが，思わぬミスを犯しているところもありそうですし，小生個人の考えあるいは少数説などに過ぎないこともあり得ると思われますので，ご自分の頭で批判的・主体的に利用して頂ければ幸いです。

拙いレジュメが皆さんの学修に少しでも役立てることを願っております。

　　　　　　　2013年3月吉日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　斎藤　信治

※レジュメはmaterialのページに掲載しています。